昇格について

少林寺拳法を修行する方はだれでも試験を受験することによって昇級・昇段できます。
少年部は8級(年齢によって飛び級可能)から、13歳以上は6級からスタートします。
少林寺拳法は技や教えが豊富、易しいものから難しいものへと無理なく進んでいけるように構成されたカリキュラムとなっています。
少林寺拳法の階級制度は自分の成長度を示すもので、決して試合に勝つことや他人との比較のためのものではありませんので、技だけできても合格できません。資格に見合った心の成長度を審査します。
審査方法はレポート審査・技術審査・学科審査・口述審査などがあり、資格によって異なります。
また、初段以上の有段者資格は、少林寺拳法の教えと技法の修得度を示す「武階」のほか、金剛禅の修行法に基づく修養度と教えの実践度を表す「法階」があります。
一般財団法人に所属している拳士は特定の講習会を受講するか、学校法人禅林学園の武道専門コースへの入学によって付与されます。

昇級・昇段試験を受ける受験資格について

まず、試験を受けるための受験資格を受けるためには、

  • 修行期間
  • 参座日数 (出席日数)

の二つが一定の基準を満たす必要があります。
また、修行期間や参座日数というのは「最低限必要な条件」であって、それに加え、技術の習熟度合いや、普段からの道場での立ち振る舞い、基本作法など、少林寺拳法の拳士としてふさわしい身のこなしが出来ているかも大切な項目となります。

試験前に提出する書類

修行期間と参座日数をクリアし、道院長の許可を得たら昇級・昇段試験を受けるための手続きを行います。手続きに必要な事柄は、

  1. 宿題(レポート)の提出
  2. 受験申込み

が事務手続きとして必要となります。詳しくは、道院長に相談してください。

学科の宿題(レポート)について

少林寺拳法の試験を受けるときには、あらかじめ与えられた学科の宿題を提出しなければなりません。それぞれの受験に必要な宿題の題名は、科目表にのっています。
読本をよく読んで自分でよく理解したうえで、丸写しにせずに自分で感じたことや法話で教わったことを参考にして答えます。
少林寺拳法では、自分で進んで勉強することを重んじています。だから、わからないことは指導の先生や先輩に聞いたり、難しい言葉は辞書を引いたりして勉強してください。

宿題(レポート)の書き方について

試験当日に必要なもの

試験当日に必要なものは、
  1. 道衣・帯(袖章を忘れないように)
  2. 筆記用具(昇段試験受験者のみ)
  3. 防具一式(昇段試験受験者のみ)
  4. 健康保険証(昇段試験受験者のみ)

になります。

道衣・帯は本山指定の道衣・帯を使用し、指定された場所に名前を刺繍しておいて下さい。
女性拳士は、道衣の下に着るのは白のTシャツでお願いします。柄物のTシャツなどは着ないようにして下さい。
そのほか、爪・髪の毛、道衣の袖の長さ・ズボンの裾長さにも、注意して下さい。

昇段試験を受ける拳士は、当日まず最初に学科の試験がありますので必ず筆記用具を持参して下さい。健康保険証についても、出来るだけ持参するようにして下さい。特に特別昇格考試を受ける際は、本山から送られてくる受験要項に健康保険証を持参するように書かれているので、必ず忘れないようにして下さい。

防具については、試験を受ける場合には必ず持参して下さい。運用法は年齢により使用する防具が異なりますので、受験前に道院長に確認の上、必ず忘れずに持参して下さい。

資料集

抽出科目表

見習い拳士で習ったところから受験段位までのすべての科目を列記した科目表です。法形の復習に使ってください。PDFは、一覧表です。エクセルファイルは、教範と科目表の対応ページを記載しています。

参段抽出科目表 PDF ファイル エクセルファイル
弐段抽出科目表 PDF ファイル エクセルファイル
初段抽出科目表 PDF ファイル エクセルファイル